仕事や学業だけでなく、私生活でも忙しい現代
やらなければいけないことや、やりたいことをやっているといつの間にか睡眠時間を削ることに……
そして、休日になると泥のように眠って気分は良くなるけれど、週明けにまたなんだかダル重な気がする……
そんな日々を繰り返していませんか?
そして、そんな生活を送っている人の中には、睡眠について学んで生活の質を上げたいと考えている人もいることと思います。
そんな方にご紹介するのが、クリスティアン・ベネディクトさんとミンナ・トゥーンベリエルさんの『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』です。
もし、『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』について「なにその本?気になるなー」と思われた方に向けに、「書籍情報」や「本書を読んだ私のレビュー・感想」を交えて、精一杯魅力をお伝えさせて頂きます。
ぜひ参考までに最後まで読み進めて頂けたら嬉しいです!
それでは見ていきましょう!
書籍情報
書籍詳細
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
書籍名 | 新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者 | |
著者 | ・クリスティアン・ベネディクト ・ミンナ・トゥーンベリエル | ・スウェーデン・ウプサラ大学准教授 ・ジャーナリスト/作家 |
訳者 | 鈴木ファストアーベント理恵 | 翻訳家 |
出版社 | サンマーク出版 | |
発売日 | 2023年7月25日 | |
ページ数 | 286ページ | 巻末付録含む |
ISBN | 978-4-7631-4071-5 | |
金額 | (税抜)1,600円 | |
オススメ度 | ★★★ |
目次
- 第1部 科学者がそろって「絶対寝るべき」と言う理由
- 第1章 24時間にある「2つ」の世界 眠ってしかできないことが山ほどある
- 第2章 眠りが脳に直効する 浅い眠り・深い眠り。どちらも必要
- 第3章 「体内時計」を完全に味方にする この「タイムライン」でぐっすり眠れる
- 第4章 「人工の光」が睡眠を破壊する 「デジタル革命」で消えた熟睡
- 第2部 睡眠の「すごい効果」を全部受け取る
- 第5章 眠って「賢者」になる 眠ったほうが知識に残る
- 第6章 夢が「創造性」を開花させる 「一晩寝かせる」は大正解
- 第7章 眠って「感情脳」を整える レム睡眠に「ストレス」を処理してもらう
- 第8章 「脳細胞」をフレッシュにする 「グリア細胞」に脳を洗ってもらう
- 第3部 熟睡人 体のすみずみまで熟睡を効かせる
- 第9章 眠って「スリム」になる 「体型」は目を閉じている間に変わる
- 第10章 「免疫力」を強くする 眠りは「がん」さえ遠ざける
- 第11章 「糖」が溜まらない体 「血糖値」へのいい効果がわかった
- 第12章 強靭な心臓 眠って「最重要臓器」を強くする
どのような本か?
睡眠に関する様々な研究結果等をもとに、筆者たちが知りうる睡眠に関する知識を読者と共有することで、健やかで活力に満ちた生活を送れるようにするために書籍かれた本です。
なお、本書は筆者たちが書いた『Sleep,Sleep,Sleep』という書籍の新版になります。
『Sleep,Sleep,Sleep』をまだ読んだことない、と言う方は『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』を読んでみてはいかがでしょうか?
レビュー・読書感想
『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』との出会い・購入の決め手
『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』はいつも行く書店で平積み本を眺めているときに見つけました。
売り出したばかりの時でしたので、売り場の一番目立つところに置かれており、すぐに本書に気が付くことできました。
睡眠に関する知識が書かれた本であることは表紙を見てすぐに分かったことや、筆者たちの前書の『Sleep,Sleep,Sleep』が中々面白かったように記憶していたので、即購入を決めました。
『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』で印象に残っている内容
睡眠不足は長期的な悪影響のみならず、短期的にもマイナスの効果をもつ。
たとえば、睡眠を十分にとれなかった日は、学校や仕事でのパフォーマンスが低下する。睡眠不足は、集中力や創造性の欠如、衝動的な反応、記憶力の低下を招くからだ。
加えて、実行機能(感情や思考、行動をコントロールする精神機能。認知制御とも呼ばれる)も損なわれるため、状況を把握し、適切なタイミングに適切な判断をくだすのが困難になる。これは、たとえば運転中、自分自身、そして周囲の人に致命的な結末をもたらしかねない。
『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』 第1章の中の『「生産性」「感情」すべてめちゃくちゃになる』より
睡眠不足が招くデメリットを端的に表した内容です。
睡眠を不足によって、健康を損ねるのはもちろんですが、仕事や学業でのパフォーマンスの低下、感情面でのコントロール機能の異常といったことが出てきます。
上記のような方は、もしかすると睡眠不足が原因かもしれません。
そんな方には、本書を読み進めて頂いて、睡眠に関する知識をしっかりと身に付けて頂けたら嬉しいです!
(前略)
このことから、太陽の光の下で、たとえばアウトドア活動やスポーツなどを行うことで、画面から発せられるブルーライトによる睡眠障害は予防できる可能性があるといえる。
つまり、夜に画面から受ける影響の大きさは、日中どのくらい光を浴びたかに左右されるということだ。
『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』 第4の中の『「夏」はブルーライトの影響が少なくなる』より
上記内容は初めて知りました!
夜のブルーライトの影響は、昼間にどれだけ太陽光を浴びたかによって左右される可能性があるそうです。
事務仕事や工場仕事などで、外に出ずらい方もいるかと思いますが、休憩時間や昼食の時間にはぜひ、しっかりと太陽光を浴びたいところです。
また、コロナの影響も落ち着いてきたとはいえ、テレワークなどで室内にいることが多い人や、何らかの理由で引きこもってしまっている人も、昼間だけは定期的に太陽の光を浴びるようにしたいですね!
睡眠の質が悪く、脳内の清掃作業員がタンパク質のゴミをきちんと廃棄できないと、何が起こるのだろうか。
脳内に有害物質が蓄積し、「プラーク」と呼ばれる凝集が形成される。プラークは、神経細胞の外側に沈着するため、神経細胞のコミュニケーション能力が制限されてしまう。
神経細胞間のコミュニケーションが断絶するということは、認知症、そして最も一般的な認知症の症状であるアルツハイマー病につながる可能性がある。
『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』 第8の中の『「プラーク」ができ、脳細胞が断絶する』より
恐ろしい事実です。
睡眠の質が慢性的に悪い方は、もしかするとすでにプラークが大量に形成されている可能性があります。
「プラークが大量にある≠認知症」という訳ではありませんが、認知症になってしまう可能性は格段に上昇します。
最近は見かけることが少なくなりましたが、短時間睡眠などは、睡眠不足や睡眠の質の低下を招いてしまうので、避けるべきことです。
また、もし今現在、慢性的に日中に強い眠気が眠たいなどの症状が出ている方は、認知症予防だけでなく、その他の健康のためにも、本書に書かれている睡眠の知識を活用して頂ければと思います。
ちなみに、「いびきをしている」「いびきがうるさい」「場合によっては息が止まっているときがある」そんな方は、もしかすると睡眠の質がとても悪い可能性があり、脳内にプラークが形成されている可能性があります。
また、息が止まっている場合は、「睡眠時無呼吸症候群」という病気である可能性もあるので、一度、睡眠を専門とする病院へ相談に行くことをオススメします。
『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』を読んだ感想
まず読了して思ったのは、睡眠に関する知識を十分に学べる!です。
ただ、読んでいて心の底から湧きあがってくるような面白さは、残念ながら感じることはできませんでした。
それは、恐らく自分自身が数多くの睡眠の知識を身に付けてきたからだと思います。
これまで多くの睡眠に関する知識が書かれた書籍を読了し、加えて睡眠健康指導士などの資格を取得していく過程で、身に付けた知識があったので、本書に書かれていることはすでに知っていることが多かったのも理由だと思います。
一方で、まだ睡眠の知識を学んだことがない人や、学び始めたという方、睡眠の知識を学んで自分の睡眠の質を改善するぞ、という方には良い参考書籍になると感じました。
と、ここまで『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』の「書籍情報」や「本書を読んだ私のレビュー・感想」を交えて、精一杯魅力をお伝えさせて頂きました。
ただ、十分に魅力をお伝え出来なかった場面も多くあるかと思います。
一方で、本記事を読んで頂いた方に『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』を少しでも興味を持って頂けたのかなとも思います。
なので、もし『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』に対して、少しでも興味が湧いた、ですとか、冒頭で紹介したような
上記のような方、
また、
上記のような方はぜひ、クリスティアン・ベネディクトさんとミンナ・トゥーンベリエルさんの『新版・Sleep,Sleep,Sleep 熟睡者』をお手に取って頂けたら、嬉しいです!
以上となります。
今回紹介させて頂いた記事を読まれた方が、実際に書籍を購入されて、人生がより良いモノになったのであれば、本望です!
今回は読書記事でしたが、私のブログでは、「睡眠知識の向上よる生活の質を向上させる」ことを目的として、今まで読んできた睡眠に関する書籍などから学んできた睡眠に関する知識を紹介しています。
その他、様々なジャンルを取り扱っています。
きっと皆さんが気にあるような記事がありますので、ぜひ、トップページより他の記事もご覧になって頂けたら嬉しいです!
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