普段生活をするなかでも、他人とのコミュニケーションで悩みを抱えることがあるかと思います。
そして、言いたいことが中々言えなくて、ストレスを抱えて悩んでしまうケースが多々あります。
そんな時に役立つのが「アサーティブ」や「アサーション」です。
「アサーティブ」「アサーション」はコミュニケーション技術の一つで、「自分の感じ方や考え方を、相手も尊重しながら伝えていくため」の道具です。
そんな「アサーティブ」「アサーション」について、心理学的な観点から学ぶことができるのが、今回ご紹介する堀田美保さんの『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』です。
もし、『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』について「その本、気になるなー」と思われた方に向けに、「書籍情報」や「本書を読んだ私のレビュー・感想」を交えて、精一杯魅力をお伝えさせて頂きます。
ぜひ参考までに最後まで読み進めて頂けたら嬉しいです!
それでは見ていきましょう!
書籍情報
書籍詳細
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
書籍名 | アサーティブネス その実践に役立つ心理学 | |
著者 | 堀田美保 | 近畿大学総合社会学部教授 |
出版社 | ナカニシヤ出版 | |
発売日 | 2019年10月20日 | |
ページ数 | 150ページ | 事項索引含む |
ISBN | 978-4-7795-1395-4 | |
金額 | (税抜)2,000円 | |
オススメ度 | ★★★ | 学術書としては★×4 |
目次
- 第1章 アサーティブであること
- 第2章 アサーティブネスの生い立ちと心理学的ルーツ
- 第3章 自分の感情と向き合う
- 第4章 自分の想いを伝える
- 第5章 自分への<批判>を扱う
本書の狙いは?
職場や地域、学校と行った現場で経験的に実践し教え伝えられてきたアサーティブネスと、学問としての心理学の中で研究されてきたアサーティブネスとの架け橋になることが本書の狙いです。
そして、アサーティブネスを学んでいる方や、伝える立場にいる方が、心理学的研究からの知識や理論といった背景や原理を知ることで、よりいっそうの理解の助けになればとの想いで製作された書籍です。
レビュー・読書感想
『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』を購入するきっかけとなったのは、会社の社外研修にて「アサーティブ・コミュニケーション」を学べる機会を頂いたので、その予習として本書を購入させて頂きました。
結論としては、内容は心理学に沿った学術的な内容なので、人によって退屈に感じてしまうかもしれませんが、私としては、本書は確実に自分の人生にとってプラスとなったと感じています。
恐らく、そのように思えたのも、『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』を読むまでに、数冊のアサーティブ・コミュニケーションやアサーションに関する基本書籍を読んでいたからかもしれません。
それらの基本書を読んでいたことから、本書の内容が少し難しく感じたものの、最後まで「とても勉強になるな!」と思いながら読了できたのだと思います。
なので、本書をアサーションやアサーティブ・コミュニケーションを学ぶための第一歩として選ぶの残念ながらオススメできません✖
しかし、一方でアサーションやアサーティブ・コミュニケーションをある程度学び、それらのコミュニケーション技術の裏付けとなる知識を学ぶことで、より理解を深めたい方にはうってつけとも言えます。
また、『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』をお手に取って頂けた方には、第3章~第5章はぜひ読んで頂けたら嬉しいです。
というのも、第3章で自分の感情と向き合うためのポイント学び、第4章で自分が普段心に抱え込んでしまって口に出せていないことをアサーティブに伝える方法を学びます。そして、第5章では、自分に対するネガティブな指摘にアサーティブに対処する方法を学ぶことができます。
今あげた3つの章は、アサーティブにコミュニケーションをとるうえで必ず役に立つ知識が盛りだくさんなので、最後までお目通し頂けたら嬉しいです。
ちなみに、私の中では第4章「自分の想いを伝える」の中の「□2 アサーティブに自分の想いを伝えるうえで役立つ心理学の話」の「1.人はそれぞれの現実を生きている」で紹介されていた「社会的認知のバイアス」のうちの一つである「自己本位的バイアス」というバイアスをしることが、現状最も学びになったことです。
というのも、私自身、「自分の仕事に対する仕事量や仕事内容に比べて評価が低い」「他の人よりも大変なのになんで評価が低いんだ!」と思っていた節がありました。
ですが、この「自己本位的バイアス」を知り「他の人の評価と言っても、全員の評価を知っているわけではない。もしかすると、自分の評価は悪くないのでは?」と思えるようになり、そこから他の同僚などと評価の話をする中で、意外にも自分は評価されていたことを知ることができました。
きっと、『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』で「自己本位的バイアス」というバイアスがあることを学ぶことができなければ、会社に対していつまでも不満ばかりが募り、あまり良くない方に行ってしまっていたのではないかと思っています。
そういったことから、本書を読んだことで悪い未来を回避させてもらったとも思っています。
『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』では、私が学んだ「自己本位的バイアス」だけでなく、様々なバイアスについても学べます。
また、その他の心理学的な切り口でのアサーティブについて学ぶことができますので、もし『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』に対して、少しでも興味が湧いた、ですとか、冒頭で紹介したような
上記のような方、
また、
上記のような方はぜひ、堀田美保さんの『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』をお手に取って頂けたら、嬉しいです!
またアサーティブに関する書籍は、他にも良い本が多く出版されています。
私がこれまで読んできた他のアサーティブに関する書籍も記事を作成させて頂いていますので、「アサーティブに興味あるよ!」と言う方は、ぜひ下の記事も合わせてお読み頂けると嬉しいです!
以上となります。
今回紹介させて頂いた記事を読まれた方が、実際に書籍を購入されて、人生がより良いモノになったのであれば、本望です!
今回は読書記事でしたが、私のブログでは、「睡眠知識の向上よる生活の質を向上させる」ことを目的として、今まで読んできた睡眠に関する書籍などから学んできた睡眠に関する知識を紹介しています。
その他、様々なジャンルを取り扱っています。
きっと皆さんが気にあるような記事がありますので、ぜひ、トップページより他の記事もご覧になって頂けたら嬉しいです!
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