投資はやってみたいけど、詐欺られないか心配・・・
危ない投資の見分け方ってあるの?
投資を始めようと思ったときに、「危ない投資の見分け方」や「詐欺にあわない方法」について考えたり、調べたりしたことはありませんか?
私も初めて投資を行う前から、皆さんと同じようなことを考えることが幾度とありました。また投資を始めてから、色々な儲け話を耳にしたり、目にすることもあります。
そんな時に「危ない投資の見分け方」や「詐欺にあわない方法」について調べるも、自分の求めるような答えの書いてあるサイトに出会うことはありませんでした。
幸いなことに、これまで一度も「投資詐欺」にあったはことはありませんが、騙されそうになることはありました。
そんな時は、自分なりに今回ご紹介する「危ない投資の見分け方」について考え、また意識することで難を逃れてきました。
今回は、私が投資経験10年以上の中で考え、意識してきた「危ない投資の見分け方」についてご紹介します。
最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
「利回りが高すぎる」投資は危険
「月利1%」以上は詐欺案件の可能性が高い!月利を年利に計算し直そう
投資を行うために、色々な投資話を目にしていると、よく「利回り月3%!(=月利3%)」のように、非常に高利回りを謳った案件を目にすることがあります。
このような案件を目にしたら、すぐにブラウザバックしたり、画面を閉じるようにしてください。読み進めてはダメです。
なぜなら、「投資詐欺」案件である可能性が極めて高いからです。
ただ、投資初心者の方は
そもそも月利3%って高利回りなの?
と思うかもしれません。
そのような場合は、月利(毎月の利回り)を年利(1年間の利回り)に計算し直してみましょう。
上記例のように「月利3%」を年利にすると「月利3% × 12か月 = 年利36%」となります。
「年利36%」というと2年預ければ、元本(預けた金額)が2倍になるという超高利回りの投資案件です。
月利で見ると、高利回りに見えないことがあります。しかし、年利に計算し直すと、非常に高利回りに感じます。
それと同時に
年利36%も出すようなビジネスって、何か悪いことでもやっているんじゃないの?
と思った方もいるのではないでしょうか。
その感覚は正しいと思いますし、これからも大切にすべき考えだと思います。
個人的には「月利1%(年利12%)」を超えるような案件は、「投資詐欺である可能性が高い」と疑うようにしています。
というのも、私がメインに行っている株式投資の平均配当利回りを考えた時に、「月利1%」は異常値と言える数字だからです。
参考までに、下記に様々な金融商品の利回りを記載しておきます。
さまざまな投資商品の利回り
金融商品名 | 3利回り | 年月 | 参考元 |
プライム市場 有配会社平均利回り | 2.30% | 2022年8月 | 日本取引所グループ |
スタンダード市場 有配会社平均利回り | 2.40% | 2022年8月 | 日本取引所グループ |
米国債10年 | 3.81% | 2022年9月23日 | ブルームバーグ |
日本国債10年 | 0.236% | 2022年9月23日 | 楽天証券 |
大手銀行預金金利(普通) | 0.001% | 2022年9月23日 | |
SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF | 4.20% | 2022年9月21日 | ステートストリート |
HDV iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | 3.13% | 2022年8月31日 | ブラックロック |
日本たばこ産業(JT) | 6.25% | 2022年9月22日 | Yahoo!ファイナンス |
上記の「金融商品参考利回り一覧表」を見ても分かる通り、高配当で有名な「日本たばこ産業(JT)」でも、年間配当利回り「6.33%」となっています。
※JTは高利益体質で、毎年継続して高配当を維持いる、誰もが知る大企業であるため、比較対象として優れていると考えて紹介しました。
表の一番上に記載しているプライム市場に上場しており、配当金出している企業の平均利回りは2022年8月時点では「2.30%」となっています。
また、高配当で有名なSPDR(米国高配当ETF、上記表の下から3番目)でも2022年9月2日時点の利回り「3.93%」となっています。
それらを考えると、「月利1%」が異常な数値だと感じませんか?
「利回りが高すぎる」危ない投資に騙されないために
「利回りが高すぎる」案件に騙されないためには、どうしたら良いのでしょうか?
そんな時は、以下の2つについて考えたり、実践することで投資詐欺案件から身を守ることができます。
それぞれ見ていきましょう。
資産を早く増やそうと焦らない
まず「資産を早く増やそうと焦らない」ことです。
「資産を早く増やそう」と焦ってしまうと、高利回りの詐欺案件に飛びついてしまうことがあります。
例えば「HYIP(ハイプ)」と呼ばれる高利回りを謳った投資案件が流行っているのですが、多くが投資詐欺案件です。(※全てではありません。ただHYIP商品は詐欺案件、国民生活センターに多くの相談が寄せられているとのことです。)
HIYPとは
「HYIP (ハイプ) 」とは「High Yield Investment Program」の略で、日本語では「高利回り案件」や「高収益プログラム」と訳され、資産を増やすための投資先と理解されています。
HYIPでは「日利1%」や「月利40%」というものもあります。銀行金利が年利0.1%ほどしかないこの時代では、想像もできない数字です。
これまでもHYIPは存在しましたが、暗号資産(仮想通貨)の普及とともに一気に広まっています。
暗号資産(仮想通貨)が多くの「億り人」を生みだしたという事実から、普通では考えられない利回りが可能だと思ってしまいやすいことが大きな要因です。
一般社団法人 金融リテラシー協会 「HIYPとは?」より
特に昨今の「FIRE」ブームで、「少しでも早くFIREしたい!」と、焦りを感じている若者の間で「HYIP」案件の詐欺が増えているようです。
「少しで早くFIREしたい!」と考えてしまうのは、「仕事が辛い」「嫌な思いをして働きたくない」といったことが理由としてあげられます。
たしかに、仕事は辛いこともあるし、嫌な思いをすることも多く、「早くFIREして楽しく生活をしたい」という気持ちは、とても分かります。
ですが、投資詐欺はそんな心の焦りを見透かすかのように近寄ってきます。
なので、「FIREは早くしたいけど、焦らずに着実に増やしていこう!」と考えるようにし、「資産を早く増やそうと焦らない」ことが、投資詐欺で騙されない方法となります。
株式投資の配当利回りと比較してみる
次に投資案件が持ち込まれたら、「株式投資の配当利回り」と比較してみましょう。
先ほど「金融商品参考利回り一覧表」をお見せした通り、「株式投資の利回り」は「年利2~3%」くらいです。
高配当として有名な企業でも「6~7%」くらいなので、持ち込まれた「儲かりそうな投資案件」が「年利10%」や「年利20%」と高利回りの案件なのであれば、すぐに投資を決断するのではなく、一度「投資詐欺案件かも」と疑うようにし、よく調べるように心がけてみましょう。
「絶対に損しない」「必ず儲かる」安心できる断定言葉は危険
リスクとリターンの大きさは表裏一体
まず、投資の世界で「絶対に損しない」「必ず儲かる」ということは絶対にありえません!
そもそも投資とは、「リスクをとってリターンを狙うもの」です。
皆さんは、投資の世界には下のような図式があるのはご存じでしょうか?
- ノーリスク = ノーリターン
- 低リスク = 低リターン
- ミドルリスク = ミドルリターン
- ハイリスク = ハイリターン
上記の通り、リスクが無ければ、リターンはありません。一方でリスクが高いほど、高いリターンが手に入ります。
ちなみに、銀行預金は「ノーリスク・低リターン」と思われがちですが、実は「低リスク・低リターン」の投資です。
ペイオフなどの制度で預金者は守られていますが、銀行倒産時に1,000万円超の預金をしていたら、一部返還されないリスクがあります。
そのため、「絶対に損しない」「必ず儲かる」投資案件は、世の中に存在しません。
「絶対に損しない」「必ず儲かる」のは自分ではなく相手
「絶対に損しない」「必ず儲かる」という投資案件の話がきたときに、騙されないようにするためには、どうしたら良いのでしょうか?
『「絶対に損しない」「必ず儲かる」のは、あなたではなく、勧めてきた人』と認識することです。
身も蓋もない話ではありますが、「絶対に損しない」「必ず儲かる」という言葉が相手から出た時点で、話を聞くことを止めて帰るというのが、騙されないための方法になります。
また、「ノーリスク」や「元本保証」という言葉も同じグループなので、注意しましょう。
「あなたにだけ特別に教える」は危険
「あなたにだけ特別に教える」は投資詐欺の可能性大
「あなたにだけ特別に教える」
投資をしていると、このような誘い文句で投資をさせようとする人に出会うことがあります。
それはもしかすると「知人」であったり、「友人」であったり、「知人や友人から紹介を受けた見ず知らずの人」であったりします。
このような人から「あなたにだけ特別に教える」と言われると、
もしかすると、本当に私のために特別な投資を勧めてくれているのかもしれない!
と思ってしまうこともあるかもしれません。、また人によっては
もしかして、自分は選ばれた側の人なのかもしれない!
と勘違いしてしまう場合もあるかもしれません。
ですが、この「あなたにだけ特別に教える」という言葉を聞いたら、投資詐欺であるかもしれないと最大限に警戒をしなければなりません。
「あなたにだけ特別に教える」危ない投資は、すぐに断れ!
なぜなら、私たち一般人に「特別な投資案件」がくることはないからです。
もし、「あなたにだけ特別に教える」という投資案件がきたら、それは言ってきた相手が認識していなかったとしても「あなたをカモる(騙す)ため」という意味が含まれています。
なので、すぐに断ってしまうのがベストです。
そんなこと言っても、相手によっては、断り辛いときありませんか?例えば、お世話になっている人や、サークルの先輩とか、そういった人から紹介された人とか。
そんな時は、その場で即答しないで、理由をつけて時間的猶予をもらいましょう。
もし断り辛い相手からの誘いである場合、「時間的猶予をもらう」のが有効な方法です。
相手から考える時間をもらうことで、相手に対して「自分は十分に悩んだけどダメでした」と言いやすくなるからです。
また、「時間的猶予」をもらっている間に、断るときのシミュレーションを考えておきましょう。
例えば、相手が○○と言ってきたら、自分は××と言って断ろうなど。
シミュレーションは1パターンだけだと少し心もとないので、2パターン以上考えられるとベストです。
そして、断るときのシミュレーションを考えたら、自分が断りやすいタイミングを見計らって断ってしまいましょう。
それでも執拗に誘ってきたり、逆切れするような相手であった場合、失礼な言い方かもしれませんが、「損切」のタイミングなのかもしれないと考えて、この機に関係を断ってしまいましょう。
相手との関係性を「損切」することで、一時的に辛い思いをすることもあるかもしれません。
ですが、「自分を守るためには必要なこと」であるため、相手に対する未練を抱えないようにすることが大切です。
危ない投資から自分を守るためには?
ここまで、3つの「危ない投資」について紹介し、合わせてそれぞれの対処方法も紹介させて頂きました。
ただ、「危ない投資」から自分の身を守るための根本的な解決ではありません。
そのため、ここでは、「危ない投資から自分を守るため」の方法を解説します。
勉強して金融リテラシーを高める
最も重要なことは「勉強して金融リテラシーを高める」ことです。
「金融リテラシー」を普段から高めておくことで、「危険な投資」とそうでない投資を区別できるようになります。
そもそも「金融リテラシー」とは何ですか?
簡単に言うと、「お金に対する判断力」のことです。
また、金融庁より「最低限身に付けるべき金融リテラシー」として、以下の4分野15項目が挙げられています。
「最低限身に付ける金融リテラシー」は分かったけど、どうやって勉強したらいいのよ!
という方には、下記の2つ書籍をオススメします。
まず紹介するのは、リベ大で有名な両学長が作られた「本当の自由を手に入れるお金の大学」です。
本書では「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」の5つの力について、解説されており、全ページカラーで、内容の理解を助けてくれる分かりやすいイラスト付きとなっています。
普段から「お金」に関する知識を、分かりやすくかつ、丁寧に発信されている方の書籍だけあって、とても分かりやすく、読みやすいです。
お金に関する知識を学び始めたばかりの方はもちろんのこと、普段からお金のことを勉強している方にもオススメの一冊です。
続いてオススメするのはリック・イーデルマンさん(原著)、方波見 寧さん(日本版編著)の「家庭の金銭学」です。
本書は一般家庭で必要となるお金の知識について幅広く具体的に学ぶことができますが、900ページ近くあるため、本の分厚さを見ただけで気持ちがなえてしまうかもしれません。
ただ、本書に書かれていることを学ぶことで、飛躍的に「金融リテラシー」を高めることができると断言できるので、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
信頼できる相談相手を見つける
「金融リテラシー」を高めるために勉強をするのと同時に、「信頼できる相談相手を見つける」というのも重要です。
というのも、どれだけ勉強して金融リテラシーを高めていたとしても、冷静に判断できないこともあるからです。
そんな時のために、冷静に意見を言ってくれる「信頼できる相談相手」がいることは「危ない投資から自分を守るため」に必要なことになります。
そんなこと言ったって、「信頼できる相談相手」なんて、すぐに見つからないよ!
本当にそうでしょうか?
家族や仲の良い友人など、自分が思っている以上に、相談できる相手は沢山います。
家族や友人はお金のプロではないかもしれません。なので、専門的な回答は期待できないかもしれません。
ですが、自分が真剣に悩んで相談をすれば、相談相手も真剣に答えてくれるはずです。なぜならあなたが真剣に悩んだことを話せるくらい信頼できる相手だからです。
そうは言っても、家族とは疎遠だし、仲の良い友達もいないよ……
それなら、お金の情報を発信しているYouTuberさんに直接相談してみたり、コミュニティに参加して、他のコミュニティ参加者に相談してみてはいかがですか?
お金の悩みがあるなら相談したい「お金の情報を発信しているYouTber」
もし、お金の悩みがあるなら相談したい「お金の情報を発信しているYouTuberさん」は、オススメの書籍(本当の自由を手に入れるお金の大学)で登場した「両学長」です。
お金に関する知識を日々動画配信していて、内容も非常に分かりやすく、とても勉強になります。
平日の8時頃や土日の休日など、社会人でも参加しやすい時間・曜日にライブ配信されていて、毎回多くの方が質問や相談をされています。(※質問をする際には、礼節は守りましょう!)
他にも、お金に関する情報を発信しているYouTuberさんは沢山いるので、発信している動画をみて「この人なら!」と思える人がいれば、思い切ってダイレクトメールやコメント欄などで相談してみるのもありです。
相談相手・仲間を見つけるならオススメの「コミュニティ」
もし、「色々な人に相談したい!」「相談できる友人・知人をつくりたい!」と思うなら、「コミュニティ」に所属するという手もあります。
オススメは「リベシティ」です。
先ほど、『お金の悩みがあるなら相談したい「お金の情報を発信しているYouTber」』でも紹介した「両学長」が立ち上げたコミュニティです。
「リベシティ」には日々新たな人が会員登録をしており、会員数は公表されていませんが、年々規模も大きくなっているようです。そのため、コミュニティの中にも小さいコミュニティがあり、自分の興味のある小さいコミュニティに参加することができます。
「リベシティ」がこれまでどのようなことを行ってきたかは、「リベシティ年表」があるので、気になる方は一度見てみてはいかがでしょうか。
ちなみに、リベシティには会費とかありますか?
あります。
新規会員は1ヶ月無料ですが、無料期間を過ぎると会員費用が必要となります。
会員種別によって金額が変動し、「ペンギン会員」なら月額1,000円(税込、WEB決済の場合)です。詳しくは「リベシティの参加方法」の「STEP2 会員種別について知る」をご参照ください。
ちなみに私も一時期「リベシティ」に参加していましたが、私生活とブログの執筆が忙しく、顔を出せなくなってしまったので、幽霊会員になってます💦
私のオススメは「リベシティ」ですが、他にも多くの「コミュニティ」等があるので、自分自身が「参加してみたい!」と思う「コミュニティ」に参加してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「それ「投資詐欺」かも!?危ない投資の見分け方・身の守り方」についてご紹介しました。
危ない投資には以下の3つがありました。
そんな危ない投資から身を守る方法として、以下の2つを紹介させて頂きました。
インターネットが当たり前となり、またSNSも盛んになってきた昨今、危ない投資もとても身近なものとなってきました。
本記事を読んで頂いた方が、少しでも危ない投資から身を守れるようになったのであれば、嬉しいです。
最後まで、読んで頂きありがとうございました!
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