
豊洲に来たけれど、市場以外に楽しい場所ないかな?

日曜日に豊洲市場に来てみたら閉まってた・・・近場に楽しめる場所ないかな💦

チームラボってよく聞けど、どんなアクティビティなんだろう?
今回は、上記のような質問にお答えするとともに、「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」の魅力を知って頂くために、記事を作成しました!
現地で撮影した写真や、動画をお見せして「行ってみたい!」と思えるような記事なので、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
【チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲】の基本情報
まずは、「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」の基本情報を記載します。

そんなことより、どんなアクティビティなのか早く教えてよ!
という方は、『幻想的な光のアートと水に触れて楽しむ「Water Area」』(オススメ)、もしくは『インスタ映え間違いなし!花と鏡の幻想的空間を楽しむ「Garden Area」』へお進みください!
基本情報
施設名 | チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲 |
公式サイト | https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/ |
住所 | 〒135-0061 東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO |
駅からの距離 | 200メートル程度(徒歩3~5分程度) |
会期・営業時間・休み | 公式サイトの「会場情報」をご確認ください(月により変動があるため) |
チケット価格 | 公式サイト「入場日時の選択」の「チケット価格」をご確認ください |
貸出物 | 短パン(床に鏡のあるエリアが多いため) |
その他 | 事前に公式サイトからチケットを購入することをオススメします |
【チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲】周辺の地図
幻想的な光のアートと水に触れて楽しむ「Water Area」

「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」は「Water Area」と「Garden Area」の2つのエリアからなっています。
まず「Water Area」で幻想的な光と水に触れて楽しみ、次に「Garden Area」で花と鏡の幻想的空間を楽しむことになります。
初めに「Water Area」について紹介します。
※私が最もオススメする作品を見たい方は、「Floating in the Falling Universe of Flowers」へお進みください。
「Water Area」入り口

「Water Area」の入り口です。真っ暗中、足元が間接照明によって、水色に照らされており、「これから幻想的な空間にいざなわれるんだな!」という雰囲気が醸し出されています。
「坂の上にある光の滝」
「Water Area」最初の作品は「坂の上にある光の滝」です。
作品の説明・コンセプト
作品の説明・コンセプトになります。作品の体験を早く読みたい方は「作品を実際に体験してみた(写真あり)」へお進みください。
作品の説明・コンセプト
四国の山奥にある自然の滝を使った作品「光の滝 – 四国の山奥」(2016 – 2017)が原型である。
滝(水の粒子)のみに光を当てることによって、輝く粒子が流れ落ち、光の粒子による滝ができる。そして、その輝く滝の光が周囲を照らす。暗闇の中、輝く粒子は、残像効果により光跡を残し、空間上に線を描く。その光跡の線の集合で光の滝が生まれる
「坂の上にある光の滝」の解説文より
作品を実際に体験してみた(写真あり)

足元が無色の明かりに照らされた傾斜のある坂道を上ります。坂道を上るごとに、ワクワクが徐々に高まっていくのを感じます。
流れてくる水は「くるぶし」程度の水位があり、冷たさは感じませんでした。
水の流れに逆らって坂道を登っていくと光の滝があります。

光に照らされた滝はきれいで、「これからどんな作品と出会えるのだろう!」と心が躍ります。
「やわらかいブラックホール – あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」
「坂の上にある光の滝」の次の作品は、「やわらかいブラックホール – あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」です。
作品の説明・コンセプト
作品の説明・コンセプトになります。作品の体験を早く読みたい方は「作品を実際に体験してみた(写真あり)」へお進みください。
作品の説明・コンセプト
歩こうとすると、足が沈み込む。空間自体が、人々の身体の重さに影響を受け変化する。そして、人々の身体は、変化する空間に影響を受ける。人々は互いに空間を通して、それぞれの影響を受けあう。あなたの身体は空間を変化させ、そして、その空間は他者の身体を変化させる。
「やわらかいブラックホール – あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」の解説文より
固い平面で囲まれた現代の都市生活では、身体を意識しなくても生活できる。そのため、身体を忘れてしまっている。本来、自然の森には平面は存在しない。普段忘れてしまっている身体を強く意識させ、自分が身体の塊であることを気づかせる。
作品を実際に体験してみた(写真なし)
「やわらかいブラックホール – あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」は、ビーズクッションが敷き詰められた部屋の中を歩いて、出口まで行くまでが一つの作品となっています。

ビーズクッションの上を歩くだけでしょ?何が楽しいの?
そう思われた方もいらっしゃると思います。私もそう思っていました💦
ですが、作品の部屋の中に入り一歩を踏み出して、その考えは変わりました。
というのも、予想外にビーズクッションが非常に柔らく、その感触を面白いと感じるのことに加え、友人と「これどうなってんだ!?全然前に進めんし!」など「ワーキャー」言いながら、少しずつ部屋の出口に近づいていくのが、なんとも楽しかったです。
部屋を出る前に、後続がいないことを確認してから、このようなフカフカな場所でのお決まり?として友人と背中からビーズクッションにダイビングしたのは、いい思い出になりました(笑)
公式サイトの「やわらかいブラックホール – あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」のリンク
「The Infinite Crystal Universe」
続いては、「Water Area」の中でもオススメしたい作品「The Infinite Crystal Universe」の部屋です。
作品の説明・コンセプト
作品の説明・コンセプトになります。作品の体験を早く読みたい方は「作品を実際に体験してみた(写真あり)」へお進みください。
点描は、点の集合で絵画表現を行ったものだが、これは、光の点の集合で立体物を創っている。光の彫刻群が、無限に広がる。
人々がスマートフォンから、自ら選んだモノを投げ込むことで、立体物が生まれ、それらの群によってこの作品空間は創られていく。空間に出現した立体物は互いに影響を受け、また、投げ込んだ場所や人々の存在にも影響を受ける。
この作品は人々によって刻々と創られていきながら、永遠に変化していく。
「The Infinite Crystal Universe」の解説文より
作品を実際に体験してみた(写真・動画あり)

「The Infinite Crystal Universe」は、光のカーテンに包まれた作品を視覚的に楽しむ作品の部屋です。
時間がたつごとに光のカーテンの色が変化して、とても幻想的な空間となっています。
「The Infinite Crystal Universe」の様子(動画)
光のカーテンで道が遮られていない場所を探しながら、部屋の奥へ奥へと行くと、上も下も鏡で覆われた空間があります。

↑は自分の真上を撮影した写真です。なんだか、不思議な感覚になりますね!
合わせ鏡が使われていて、無限に奥まで続いているのだと思います。
周囲の光のカーテンと、壁に映し出された光が時間とともに変わる様子を体験していると、光の中に吸い込まれていくような感覚を味わうことができます。
光の変化が楽しくて、いつまでもここに留まって作品を見ていたい気持ちになります!
公式サイトの「The Infinite Crystal Universe」のリンク
「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」と「倒景の憑依する炎」
「The Infinite Crystal Universe」で幻想的な光の空間を体験した後の作品は、私のオススメしたい作品の2つ目である「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」と「倒景の憑依する炎」の二つの作品を楽しみます。
作品の説明・コンセプト
作品の説明・コンセプトになります。作品の体験を早く読みたい方は「作品を実際に体験してみた(写真あり)」へお進みください。
無限に広がる水面に鯉が泳いでいる。人々は水の中に入り歩く。
鯉は、水の中の人々の存在に影響を受け、また他の鯉の影響を受けながら泳ぐ。そして、鯉は、人々にぶつかると、花となって散っていく。1年を通して、咲いていく花々は季節とともに移り変わっていく。
人々の存在に影響を受けて泳ぐ鯉の軌跡によって、線が描かれていく。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は2度と見ることができない。
「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」の解説文より
炎は、黒い絶対的な存在によって、形が変化していく。
炎は、燃焼することによって発生する光や熱の現象であり、流れの中にある気化した物質や分解された物質でもあり、現象と物質の狭間を見る時の私たちの感覚的な経験である。人々は、感覚的な経験である炎をひとつの物体のように認識し、時にはそこに生命を感じる。
燃焼する気体の流れによって、空間上に線を描き、その線の立体的な集合で炎をつくり、チームラボが考える「超主観空間」によって平面化し、炎を描いた。
「倒景の憑依する炎」の解説文より
作品を実際に体験してみた(写真・動画あり)

「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング – Infinity」は水面に映し出された鯉や、光のラインと戯れる作品の部屋です。
部屋に入ったばかりの様子は↓です。

部屋に入ると、とてもきれいな光の鯉がお出迎えしてくれます。
近づくと逃げたり、立ち止まっていると、逆に近づいてきたりします。
奥の方にいる方は、立ち止まっていたので、鯉に群がられてますね(笑)
動画を撮影したので、↓に載せておきます。
「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング – Infinity」の様子(動画)
↑の動画を見て頂ければ分かりますが、鯉は常に部屋の中を動き回っており、私たち自身も部屋の中を動き回るので、同じ光景を見れる機会はありません。
二度と同じ光景が見れないと思うと感慨深いものがあります。
また、時間がたつと水面に映る風景が変わり↓のようになります。
「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング – Infinity」の様子(動画)②
鯉たちの泳いだ軌跡が光のラインとなって水面に残り続けます。
とても幻想的で、いつまでも見ていたいですね。
ただ、この部屋には「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」だけでなく、もう一つ作品があります。

「倒景の憑依する炎」という作品ですが、球体を包み込むように巨大な炎が立ち上る様子を描いた作品です。
光の炎がメラメラと燃え盛る様子を見ていると、心が癒されます。さながらキャンプファイヤーのかがり火を見ているような感覚でしょうか。
ちなみに、インスタ映えするためか、写真や動画撮影をされている方も沢山いましたので、少し順番待ちが必要かもしれないです。
最後にこの部屋の注意点ですが、水位は膝くらいまであります。なので、しっかりとズボンやスカートを上げておかないと濡れてしまいます。なお、水温はぬるま湯くらいでした。
公式サイトの「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」と「倒景の憑依する炎」のリンク
「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」
「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」と「倒景の憑依する炎」で、幻想的な光の鯉のアートと戯れた後は、「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」です。
作品の説明・コンセプト
作品の説明・コンセプトになります。作品の体験を早く読みたい方は「作品を実際に体験してみた(写真あり)」へお進みください。
空間は、自由に浮遊する光の球体によって埋め尽くされている。人々は球体をかき分け、空間の中に入っていく。
色の変化の中で、空間は、球体の集合による立体と色の平面とを行き来する。
球体は、人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を受けると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そのまわりの球体は、近くの球体から、放射状に連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく。
各球体が自由に移動し、どこにあったとしても、空間全体として光のふるまい(球1つを1ドットと考えた3次元的な映像表現)は維持される。そのため、集団としてふるまう光は、ひとつの立体的な存在とも言える。今回は衝撃を受けた球体を中心として球状に光が広がっていく。
そして、その立体的な存在の構成要素である球体の物理的な位置は自由であるため、人々は、立体的な存在として認識しつつ、球体をかき分け、その立体的存在の中に入っていく。
浮遊する球の集合である空間の形状は、人々のふるまい(押しのけたりぶつかったり)によって変化する。また、球体の集合のもつれ具合を判断し、風と気圧変化によって、球体は、低層で高密度になったり、一斉に高層に上がったりと、空間も自ら空間の形状を変えていく。
近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーションなど、曖昧な色彩に、季節の色の名前がついていた。球体は、光だからこそ発色できる曖昧な9色(水の中の光、水草のこもれび、朝焼け、朝空、たそがれ時の空、桃の実、梅の実、花菖蒲、春もみじ)と、空間を平面化する3色(青、赤、緑)の計12色の色に変化していく。
「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」の解説文より
作品を実際に体験してみた(写真あり)

「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」は、部屋のいたる所に配置された光る巨大なボールを眺めたり、触ったり、叩いたりして楽しむ作品です。
先ほどの「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」と「倒景の憑依する炎」を体験した後だと、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません💦
ですが、ボールを叩くと色がだんだんと変わっていく様子は楽しく、また、ボールをバシバシと叩きながら感触を楽しめる作品です!

公式サイトの「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」のリンク
「Floating in the Falling Universe of Flowers」
「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」で、色の変わるボールと戯れた後は、「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」の中で、私が最もオススメしたい「Floating in the Falling Universe of Flowers」です。
作品の説明・コンセプト
作品の説明・コンセプトになります。作品の体験を早く読みたい方は「作品を実際に体験してみた(写真あり)」へお進みください。
1年間の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き渡る生命の宇宙が、空間に広がっている。
寝転ぶ、もしくは、座ってしばらくいると、やがて身体は浮遊し、世界と一体化していくだろう。
人々は自分のスマートフォンで蝶を選択し投げ込むと、生命の宇宙に蝶が舞う。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。
花は、生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて、花を散らせ、枯れて、死んでいく。つまり、花は、誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。
今この瞬間の空間は、2度と見ることができない。
「Floating in the Falling Universe of Flowers」の解説文より
作品を実際に体験してみた(写真・動画あり)

「Floating in the Falling Universe of Flowers」は、咲き乱れ散っていく光の花びらの様子を、部屋全体を見渡しながら楽しむ作品です。
↑の写真を見ると、「どこのプラネタリウム?」と思ってしまいますが、実は全て光の花びらです。
写真だけでは、この作品のすばらしさを十分にお伝え出来ないと思いますので、私が撮影した動画を3つご紹介します。
中でも最後の動画は、私が心から感動した瞬間を捉えた動画ですので、ぜひ見て頂いて、皆さんと感動を共有できたら嬉しいです!
「Floating in the Falling Universe of Flowers」の様子の動画①
「Floating in the Falling Universe of Flowers」の様子の動画②
「Floating in the Falling Universe of Flowers」の様子の動画③
いかがだったでしょうか?写真も素敵でしたが、動画で見ると臨場感もあり、更にステだと感じませんか?
動画で、少しでもこの作品のすばらしさをお伝え出来たのであれば、とても嬉しいです!
もし、「この作品を直接見てみたい!」と思われたのであれば、ぜひ「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」へ足を運んでみてください!
公式サイトの「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」のリンク
※「Floating in the Falling Universe of Flowers」が「Water Area」最後の作品となります。次は、「Garden Area」の作品を見て行きます。
※「Floating in the Falling Universe of Flowers」を最初に見たかたの中で、「Water Area」の他の作品も見てみたいという方は、『「Water Area」入り口』へお戻りください。
インスタ映え間違いなし!花と鏡の幻想的空間を楽しむ「Garden Area」
「Water Area」で幻想的な光と水に触れて楽しんだ後は、「Garden Area」に移動します。
「Garden Area」では、2つの作品を体験することになるので、さっそく見ていきましょう!
「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset 」
「Garden Area」最初の作品は、「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset 」です。
作品の説明・コンセプト
作品の説明・コンセプトになります。作品の体験を早く読みたい方は「作品を実際に体験してみた(写真あり)」へお進みください。
日中と日没後で様子が変わるOvoid(卵形体)が、敷き詰められた苔の庭園である。
日の出と共に、Ovoidは周りの世界を映しはじめる。人に押され、もしくは風に吹かれ倒れると、音色を響かせ自ら立ち上がる。その周辺のOvoidも次々に呼応し、同じ音色を響かせ連続していく。
日の入りと共に、Ovoidは、自ら光り輝き出す。人に押され、もしくは風に吹かれ倒れると、その光を強く輝かせ、音色を響かせ自ら立ち上がる。その周辺のOvoidも次々に呼応し、同じ光を輝かせ、同じ音色を響かせ連続していく。
作品空間は、吹く風や雨、そこにいる人々のふるまいの影響を受けながらインタラクティブに変容し、環境と人々を作品の一部にしていく。それにより、作品と人々と環境、それから自分と他者が、境界なく連続していく。Ovoidは、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。
チームラボは色の概念を更新することを試みている。Ovoidは「固形化された光の色」と名付けられた新しい概念の色、61色で変化していく。
コケ植物は、陸上にはまだ生物のいない、岩と砂ばかりの世界に現れた、はじめての陸上生物だと言われている。コケ植物やシダ植物が現れて森ができたことにより、陸上にさまざまな動物も住めるようになっていった。
生物は、細胞内部における水が欠かせないため、体の水分が足りなくなると死んでしまう。これに対し、コケ植物は、周囲の湿度の変化により細胞内の含水率が変動する変水性という特殊な性質から脱水耐性を持ち、乾燥状態で長期間死なず、水が与えられれば生命活動を再開する。コケは、変水性であるため、空気が乾燥している時と、雨や靄があるなど濡れている時で、色も姿形も大きく変化する。
苔の間に生活しているクマムシも、周囲が乾燥すると、無代謝の休眠状態である乾眠状態になり、活動を停止するが、水が与えられると復活し活動を開始する。生命活動はないが死んだわけでもないクマムシのこの状態は,「生」でも「死」でもない第三の生命状態としてクリプトビオシス(cryptobiosis「隠された生命活動」の意)と呼ばれる。生命とは一体何なのかと考えさせられる。
「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」の解説文より
作品を実際に体験してみた(写真あり)

「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset 」では、卵のような形をした銀色の物体に映し出される光を楽しむ作品です。
私が訪れたのが昼間だったので、至る所から吹き出る霧と、銀色の卵に映る太陽光を楽しむ程度でしたが、夜になると、色とりどりの光を銀の卵が乱反射して、とても幻想的な空間になるようです!
気になる方は、↓の公式サイトへのリンクへ行っていただき、写真を見てみてはいかがでしょうか。
公式サイトの「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」のリンク
「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」
「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset 」で、銀の卵を見た後は、公式サイトの顔になっており、かつ、「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」で見られる最後の作品の「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」です。
作品の説明・コンセプト
作品の説明・コンセプトになります。作品の体験を早く読みたい方は「作品を実際に体験してみた(写真あり)」へお進みください。
花々が、立体的に埋め尽くされた花の塊であり、庭園である。
空間は花々で埋め尽くされているが、人がいる場所では、花が上がっていくことで、空間が生まれる。そのため、人々は、花で埋め尽くされた塊の中を、自由な方向にゆっくりと歩き回ることができる。作品の中で、他者と出会うと、それぞれの空間はつながり、1つの空間になる。
禅の庭園は、山の中で大自然と一体化するように修行を行っていた禅僧が集団で修行をするための場として、生まれてきたとも言われている。
禅の公案に「南泉一株花(なんせんいっちゅうか)」というのがある。僧肇(そうじょう)の有名な句「天地と我と同根 万物と我と一体也」を、ある人が「也甚だ奇怪なり」と南泉和尚に問うた。南泉和尚は「時の人この一株の花を見ること夢の如く相似たり」と言ったという。
本作は、人々が花々の中に埋没し、花と一体化する庭園である。花を近くで見続けると、花もまた人を見はじめる。その時、人は花と一体化し、はじめて花を見ていることになるのかもしれない。
本作品の花々は、ラン科の花々である。多くのラン科の植物は、土のない場所で生き、空気中から水分を吸収する。この作品の花々は、空中で生きており、日々成長しつぼみをつけ咲いていく。空中に生えているとも言える。
花が咲く植物は、植物の種類の中でもっとも最後に現れた。そして、ランは、花の中でもっとも最後に現れた花、つまり、もっとも進化した植物とも言える。ランが現れたのは最後だったため、すでに土の上は他の植物でいっぱいであった。そのため、他の植物のいない岩や木の上など土のないところで生きられるように進化した。土のないところで生きれるように進化した花がランとも言える。そして、もっとも種類の多い植物でもある。陸上にある全ての植物の種類の約10%は、ラン科の植物とも言われている。そもそも陸上の植物25万種のうち、花が咲く植物が少なくとも22万種である。進化は、多様性の享受を選び、そして、花とは多様性を生むために生まれたとも言える。そして、もっとも進化したランは、他の花をも圧倒する多様性を選び、その多様性によって、他の植物がいない様々なところで生きれるように進化したのだ。進化は何を選んだのか、考えさせられる。
また、ランは花粉媒介を行う特定の昆虫との共進化の例で知られており、パートナーの昆虫の行動する時間に合わせて香りが強くなる。そのため、作品空間は、朝、昼、夕、夜と、空間の香りが刻々と変わっていく。本作品のランは夜行性の昆虫がパートナーであるランが多いため、夜の超高密度のランによる香りは、圧巻である。
「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」の解説文より
作品を実際に体験してみた(写真あり)

「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset 」は、天井からつるされた草花と、床の鏡に映った草花を見て楽しむ作品です。
この作品は順路などはなく、上下に動く天井からつるされた草花をくぐるようにして、部屋の奥へと進んでいきます。
この部屋の見どころは、天井からつるされた草花と、それに対をなすように床の鏡に映る草花です。
「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」で見られる最後の作品ということで、インスタ映えするような写真を撮影したかったのですが、残念ながら作品の良さを伝えられる写真がこれくらいしか……😓
私の写真では、作品の良さを十分にお伝えできていないと思いますので、ぜひ↓の公式サイトへのリンクから「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset 」で撮影されたステキな写真をご覧になってみてください!
公式サイトの「呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」のリンク
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」についてご紹介しました。
「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」には、「Water Area」と「Garden Area」の2つのエリアからなっており、どちらのエリアもすてきな作品と出会える空間でした。
中でも「Water Area」の「Floating in the Falling Universe of Flowers」は心から感動できるステキな作品でした!
友人と遊びに行くのも良いですし、恋人とデートで行くのも最高のアクティビティでした!
ぜひ、直接ご自身で体験していただけたら、嬉しいです。
本記事が皆さんのお役に立てたら嬉しいです!
長文の中、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
※注意※「asoview!」で「チームラボプラネッツ TOKYO DMM 豊洲」の予約はできません※
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